広告グループの構造について
アカウント構造の最適解について
アカウントの構造について、どのような形が最適化という質問をスキルトランスファーしているクライアントの方から受けることがある。
まぁhagakureだとか、1広告グループ1キーワードの方がいいだとか、よく議論されている内容である。googleの推奨は今なんなんだろう。最近セミナー行ってないし、Googleの担当からのメールは無視してるし、よくわからん。
一つ言えるのは、商材によってケースバイケースということで、場合によってはキーワードを全部広告グループでまとめたほうがいい場合もあるし、逆に全部分けたほうがいい場合もある。今回はたまたま質問をいただいたアパレルのECサイトを運営しているクライアント様の例をあげて書いていく。
某ECサイトの例
例えば洋服を売っている会社がアカウントを作るとしたらどうなるだろうか。
僕なりの回答としては、下記のように広告グループを分けたほうが良い。
(例)
【広告グループ】
- ワンピース
- ボトムス
- ジャケット
で、それぞれの広告グループ内に「〇〇 春物」「〇〇 SS」「〇〇 2020」とかキーワードを分けて入れたほうが良い。
理由としては、ざっくり3つある。
- 広告文の出し分けができる
- 入札単価を分けることができる
- アカウント管理が楽になる
広告文の出し分けができる
まず一つ目の「広告文の出し分けができる」の理由について。ボトムスにはボトムスの、ジャケットにはジャケットの広告を出してあげたほうが良いに決まってる。広告グループを分けるということは、広告文を分けるということ。ジャケットが欲しい人に、ボトムスの広告を出しても クリック率は最悪。
入札単価を分けることができる
次に「入札価格を分けることができる」について。上記であげた商品は、おそらくどれも価格が違うと思う。例えば「ボトムス:10,000円」「ジャケット:30,000円」という商品を販売しているとしよう。
これらの商品に、同一の入札単価でオークションにかけて良いだろうか?まぁ正確にいうと、同一の入札単価に設定していても良い場合はあるが、基本的にはNOだ。当然「ボトムス:10,000円」に対して「ジャケット:30,000円」と同等の広告費をかけるのは、よっぽど原価に差がある場合を除き、費用の無駄が大きくなる。
逆のパターンもあり「ジャケット:30,000円」に対して「ボトムス:10,000円」と同じ広告費しかかけていない場合、ジャケットは機会損失している可能性が高い。
両側面から見て、商材ごとに広告グループは分けたほうがいい。
最後に「アカウント管理が楽になる」の理由について。シンプルに分析が大変になるので、絶対に商材で広告グループは分けたほうが良い。 分けないと下記みたいな例になる。
(例)
広告文「春物のボトムスなら〇〇」のパフォーマンスがいい!
↓
じゃあ広告文「春でもサラリと羽織れるジャケット」はOFFにしよう!
↓
あれ、コンバージョン激減してない?
ごめんなさい、すごく雑に書きました。なんとなくわかってくれると思うんだが、キーワードをまとめてしまっていることで、広告文「ボトムス」のパフォーマンスが良く感じるかもしれないが、先ほども書いたように単価の違う商材なんだから、自ずとCPAは変わってくるわけで、同様の枠組みで考えても仕方がない。
分析の手法に「Apple to Apple」みたいなのがあるのだが、上記のアカウント構造だと、要するにこの分析手法が使えない。「Apple to Apple」については、下記がよくまとまってるので、読んでみて。
簡単にいうと、平等な評価ができなくなるということだ。
まとめ
文章書くの疲れてきたので、箇条書きで大事なことをまとめ兼、メモしとく。
最後に
もちろん、代理店で運用している方や、ある程度インハウスで運用している方はこのような事は僕が指摘するまでもないとは思う。しかし、色々な人のアカウントをみていて初心者の運用者や、なんとなく知ってますよ系の人はあまり考えなしにhagakure的な構造にアカウントを作成していることをよく目にする。
昨今、入札の自動化などで誰でも簡単に広告配信ができるようになった。しかし、簡単な分、片手間の運用で非常に勿体無い状態のアカウントが多い。これを読んだ方は、ぜひ一度、自分のアカウントの構造をしっかりとチェックすることをオススメする。
あ、あと一応営業しておくと、今回のような内容を踏まえて、アカウントの状態が最適化どうか分析を無料でやっているので、興味のある方はぜひ。連絡ください。